【鹿児島】タノカミステーションに行ってきた

ご訪問ありがとうございます。筆者のたかはしです。

このブログは、筆者の生まれ故郷である東北の地元をよりよくしたいと考え、地域活性化の手法の一つである廃校活用を行っている全国の地域を見て回った記録を綴るブログです。

全国の廃校活用スポットを巡る旅。

今回は鹿児島の「タノカミステーション」に行ってきました。

タノカミステーションとは?

正式名称は「リバーバンク・タノカミステーション」。鹿児島県の南九州市にある、廃校となった川辺中学校を活用して、2022年4月にオープンしたばかりの施設。

タノカミステーション:https://tanokamistation.jp/

学校の外観そのままながら、外観がデザインされていておしゃれな雰囲気。

この学校自体は約40年前(昭和58年)に廃校となったそうですが、周辺にはコンビニもあるし、結構公共施設も立ち並んでいて、そんな昔に廃校になったとは想像しづらい場所でした。

【行き方】まずは鹿児島へGO

めちゃくちゃ余談から入りますが、東北生まれの筆者にとって、西日本(とりわけ九州)は結構憧れの存在でした。

10年ほど前に福岡に行ったときに「美人が多い」「ご飯がおいしい」というなんとも若気の至りな理由から、ずーっと他の県にもいってみたいな〜なんて願望がありました。

その中でも鹿児島といえば、連想するのは「種子島の宇宙センター」「屋久島」「さつま揚げ」「桜島」という海外からの観光客のみなさんともしかすると情報量が同じくらいの筆者。

タノカミステーションに首都圏から向かう場合は、飛行機が最短ルート。

羽田と成田からそれぞれLCC(ソラシド、ジェットスター)の飛行機も運行されていますし、金額も新幹線よりはぐっと安く抑えられると思います。

ちなみに陸路だと新幹線を乗り継いでいくため、東京駅からでは7時間弱の長旅スタイルになります。

鹿児島は初上陸。鹿児島空港までは羽田・成田ともに2時間弱で到着。

今回はGWということもあり、色々と安くすむ方法を検討したものの、今回は比較がちょっとめんどくさくなって、最終的には楽天トラベルの航空券+宿泊パックで購入。

出発したのはGW初日の早朝。電車でそこまで混雑は感じなかったが、羽田空港の中はなかなかの混雑状況。何も宣言が出ていない中で迎えたGWはコロナになってから初?なので、久々にコロナ前を思い出しました。

ちなみに鹿児島行きのソラシドエアは満席でして、悪天候による乱気流でガタガタゆれる機内で、アマゾンプライムよろしく「007慰めの報酬」を視聴。映画の尺的にも絶妙なタイミングで1本見終わる。

降りる際、隣りのお姉さんが席上の荷物がとれなさそうだったのでダニエルグレイクよろしく、無言でダンディに荷物をわたす・・・も、何も言わずに荷物を渡してしまい、怪訝な顔をされてミッションインコンプリートしたのは次に活かしたいと思います。

鹿児島空港からはバス移動

鹿児島空港から中心部(鹿児島中央駅、天文館など)へは、空港から直通の電車がないため、バスでの移動に。

バスの切符を買う券売機は古き良きオールドスタイルなので現金が必要。窓口であればクレジットカードなど使えるのかもしれません・・・(未確認)

gwのためバスは大混雑。予定していたバスに乗れずて、最初切符売り場に気づかず、係員の切符拝見アナウンスメントでハッとして購入。並び直したため予定していたバスに乗れず。

何かプチイベントが発生するとエセ関西弁を発してしまう筆者。

「やってもうた感満載」の表情を浮かべながら、列に並び直したところ、どうやら15分間隔でバスが来るようでホッと胸をなでおろしました。

ちなみにバスは。観光でよくみる4列のスタンダードタイプなので、体が大きい人は通路側がおすすめ。

空港から鹿児島中央駅までは、高速の渋滞もなくスムーズに進んで35分ほどで到着。

そこからいつもの「魔法の手段」、タイムズカーシェアで現地を目指します。

タノカミステーションへのアクセス

タノカミステーションへは車が必須。

とはいえ、鹿児島の中心部からは車で1時間強。車があればアクセスは比較的しやすい道・ルートで行けるかと思います。

道中はヤシの木みたいなやつ(絶望的な語彙力)が生えていて、南国感を感じます。

雨と強風で途中大変でしたが、なんだかんだでつきました。

タノカミステーションのコンセプト

「食を通じて地域から新しい働き方を提案する」が施設のコンセプトととのことで、1Fは「食」、2Fは「働き方」と、フロアごとにコンセプトを表現した作りに。

コンセプトが明確だと、施設や事業の内容もわかりやすいですね。

ちなみに「タノカミ」とは、地元にある田上岳(タノカミダケ)から命名されたそう。

地元の名前をシンプルにつけるのもありですが、象徴となるような場所や伝統から名前をつけるというのも、印象や連想しやすくてよいのではないかと思います。

地元のそばを使ったパスタ

1Fはレストラン。

外観は学校だが、中はフルリノベーションされており、おしゃれなカフェ/レストランな印象。

店員さんもとてもアットホームな雰囲気で親切で居心地よい空間でした。

今回は 前菜+パスタ+ドリンクバー付きのメニューを注文。

パスタは地元の鶏を使ったスープパスタに。

地元産のそば粉をつかったスープパスタは、もちっとした食感のあとに蕎麦の風味が噛むごとにほんのり香る、今までに味わったことのない感覚でした。健康的で美味しかったです。

レストラン奥のスペースでは、クラフトビールの教室が秋頃に展開されるそう。

外にはウッドデッキもあり、雰囲気が良さげ。

2Fは会議室やコワーキングスペースになっており、1日1000円で個人のドロップイン利用も可能。

前菜+パスタ+ドリンクバーのセットを頼んでいたところ、無料で使えるとのことで、ちょっとお得な気分に。

”学校感”が残る階段を上がると、広いワークスペースが。

各席にコンセントが2つ備え付けられており、コピー機も有料で利用可能。

窓際の席は鹿児島の山や自然を垣間見ることもできて落ち着きます。

このあと数時間、ゆったりと作業させていただきました。

運営会社

タノカミステーションを運営するリバーバンクさんは、ここの他にも、「リバーバンク 森の学校」を運営しており、自然のアクティビティなどを活用したサービスや事業を手がけている。

地域の自然など、そこにあるものを活用して強みを引き出していくということは素晴らしいことですし、今度機会があれば森の学校も行ってみたいと思います。

行ってみた感想

ということで個人的なメモ。

1.地元産の素材を生かした強みの展開

地元産の「そば」をそのまま提供するのではなく、パスタと掛け合わせて提供する。

お客さんのイメージを持ちながら業態を考えられているところが素晴らしい。

2.コンセプトの明確さ/わかりやすさ

「食を通じて地域から新しい働き方を提案する」が施設のコンセプトを、フロアを1F,2Fにわけてわかりやすく、お客さんにも感じてもらえる作り。ストーリー大事ですね。